みちのく潮風トレイル(田野畑駅→小本)8日目
梅雨明け前の三陸は、ヤマセという霧がかかる日が多いのですが、今年は連日のヤマセです。暑くなくて歩きやすいのですが、森の中だと視界が悪く熊に遭遇してしまいそうです。熊鈴だけじゃなく時折声を出したりしながら歩きました。
田野畑駅をスタートし、羅賀の津波石脇から旧道を通って平井賀漁港に出ます。県道44号を南に向かって島越地区を通過していきます。白池という場所からは県道を離れて自然道を登っていきますが、震災前はここから断崖直下の海岸線を歩くルートになっていました。震災で地盤沈下してしまったため満潮時や波が高い日には通行不可になってしまいました。この日は波は穏やかでしたが、霧で先が見通せないので、通れなくて戻らなければならなくなるよりは、確実な本ルートを進みました。
登りきると東日本大震災後に島越地区の方々が高台移転してきた団地に出ます。アスファルトの道を進み、切牛地区の公民館裏から自然道に入ります。真木沢という枯れ沢に降りますが、ここは2019年の台風で川幅が太くなっています。普段は枯れているので、川の真ん中にケルンとトレイルテープの着いた流木が立っている目印があります。
真木沢から登っていくと鵜の巣断崖の駐車場です。鵜の巣断崖から小本川まではみちのく潮風トレイルで唯一の「体力的難所」の看板がある区間になります。だいぶ整備されて歩きやすくはなっていますが、地形的にアップダウンを繰り返しますので、体力と時間が必要な区間です。個人的な感覚では、小袖=久喜区間と同様の大変さです。
所々草が繁茂していて標識が見つけにくい箇所がありました。また小さな川ですが渡渉箇所もありますので、水量が多い時は足が濡れてしまうと思います。
背丈以上に笹が生えている箇所や、土砂崩れ後もありますので、歩行には注意が必要なコースです。